864200%100(3月期)0(3月期)201820192020201920202021 1株当たり配当金 配当性向(右軸)202120228060402020222023(予想)6.96.56.56.26.26.25.15.078787858.658.658.649.449.443.543.543.543.58.27.86.05.9888837.937.938.910 ROE ROA8060402028 また、各事業部門において売上高や収益性だけでなく資本効率もしっかりと意識してもらうため、事業部門別のバランスシートの作成を進めています。まずは固定資産回転率や棚卸資産回転率、売上債権回転率を四半期ごとに把握できるようにして、競合他社との比較も含め、事業部門ごとに良いところ、悪いところを理解してもらい、来期からは事業部門別のバランスシートに基づいたKPIを設定・管理していく方針です。これにより適切な資産管理や不採算要因の解消に努め、グループ全体のROEやROAのさらなる向上を目指します。 当社では経営基盤の強化を図りつつ、各事業年度の連結業績を勘案し、安定的かつ継続的な配当を行っていくことを株主還元の基本方針としています。この方針の下、2022年3月期の年間配当金は過去最高の1株当たり88円とし、配当性向は37.9%となりました。また、株主還元の充実と資本効率の向上を目的として、2021年11月から2022年7月にかけて、400万株の自己株式取得を実施しました。2023年3月期の年間配当につきましては1株当たり88円、配当性向は38.9%になる見込みです。当社では株主への利益配分を重要な経営課題の一つと位置づけており、創出したキャッシュを適切に配分していくために今後もさまざまな形を検討しながら株主還元のさらなる充実に努めていきます。 今年3月末時点における当社グループの自己資本比率は69.1%と高い財務健全性を誇っていますが、この強固な財務基盤を維持しつつ、いかに資本効率を高めていくかが課題となっています。2022年3月期のROEは8.2%となり、現状5%台と見ている株主資本コストを上回っているものの、PBR(株価純資産倍率)は1倍を下回る状況が続いており、これを企業価値向上によって早期に改善していく必要があります。持続的成長の実現に向けて、 増産やコスト削減、環境対応のための設備はもちろん、研究開発効率や業務効率を改善するためのシステム、 さらにはM&Aなど、キャッシュを必要なところに積極的に投資することで収益性を高め、2030年3月期の経営 指標として掲げるROE10%以上についても前倒しで 達成したいと考えています。企業価値を高めていくのと同時に株主還元の一層の充実を図り、株主・投資家の 皆様のご期待にお応えしてまいります。ROE/ROA%1株当たり配当金/配当性向円 100CFOメッセージCFOとしての使命株主還元の充実
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