086420202120222023(計画)2021202220232024(予想)(目標)1291296.4214103968.47.27.52208.0200150100502020102020設備投資額億円250売上高営業利益率%27 このような厳しい状況の中ですが、当社グループは成長のために必要な投資を積極的に推進していく方針であり、「LSV 2030-Stage 1」の3年間における設備投資額を当初計画の400億円から537億円へと増額しました。主な増額内容は、成長エンジンとして位置づけている半導体関連製品や積層セラミックコンデンサ関連テープといったエレクトロニクス関連製品の増産投資となります。生産能力の増強だけでなく、自動化・省人化や省エネルギー、CO2排出量の削減などにも配慮した生産体制を構築します。半導体や積層セラミックコンデンサ関連製品は、高速通信規格「5G」やデータセンター、電気自動車や自動運転技術の普及などにより、中長期的にはさらなる需要拡大が期待されますので、研究開発投資含めて機動的な投資を継続していきます。 また、北米のラベル関連事業の強化に向けて、子会社のマックタック・アメリカ社では、昨年4月に米国粘着製品メーカーであるデュラマーク社を約64億円で買収したほか、今年2月に米国粘着製品メーカーの事業を約46億円で譲り受けてスピネカー社を設立するなど、大規模な企業・事業買収を実施しました。現在、マックタックグループは2026年度まで年間約30億円ののれん償却負担を抱えていますが、一連の投資による生産・販売体制の強化により、成長トレンドにある北米ラベル関連市場の需要を確実に取り込み、早期にのれん償却込みでの黒字 当社グループにとって収益性と資本効率の向上は、持続的成長に向けた最重要テーマの一つと認識しており、2030年3月期の財務指標として売上高営業利益率12%以上、ROE10%以上を掲げています。特に、当社グループの連結売上高の過半数を占めている印刷材・産業工材関連の収益性については、2022年3月期に黒字化したとはいえ、さらに改善を図っていかなければなりません。国内において収益改善プロジェクトを継続的に進めており、事業統括本部をはじめ生産本部や調達本部、研究開発本部などが連携しながら原材料の見直しや生産効率の向上、固定費の削減などに取り組んでいます。海外子会社の収益改善にも引き続き注力していく方針です。化を目指しています。今後も当社グループとして成長が期待できる国・地域をターゲットに、増産投資やM&Aを引き続き検討していく考えです。 さらに、デジタル技術による設計・開発・製造・物流 などの業務プロセスの変革、いわゆるDXの推進も重要な施策になります。生産面では先述の積層セラミックコンデンサ関連テープの設備投資においてAIの導入に よるスマート化を図るほか、一部拠点のERPシステムの刷新を計画しています。今後、営業・研究・管理部門も含め、業務効率の向上やコストの削減に向けたシステム投資を加速させていきます。2024(計画)(3月期)(3月期)成長分野への積極的な投資を展開収益性と資本効率の向上を目指して
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