18社長メッセージ向を予測しつつ、適切な投資計画を実行していく必要があります。生産設備への投資はもちろん、新しいプロセス提案や新技術への対応に向けた研究開発投資など、引き続き積極的にリソースを投入していくことで大きな成長につなげていきたいと考えています。リンテックのエレクトロニクス関連製品が さまざまな電子機器の高機能化を支える新設備を導入する吾妻工場の既存工棟中長期的な注力施策エレクトロニクス関連製品の強化 近年、アドバンストマテリアルズ事業部門の半導体関連粘着テープ・装置や、積層セラミックコンデンサ関連テープといったエレクトロニクス関連製品が当社グループの業績を牽引しています。今期も引き続き需要増加を見込んでいましたが、世界の製造と物流の要衝である 中国で大都市のロックダウンもあり、自動車や家電製品などの需要面・供給面でマイナス影響が出ています。 しかし、データセンターやAI(人工知能)需要の増加、 自動運転技術の進展など社会のデジタル化が進む中で、一時的な生産調整などはあるものの、中長期的にはエレクトロニクス関連製品の需要は右肩上がりで伸びていくことは間違いないと考えています。こうした今後の需要拡大予測に対して、当社グループとしては常に一歩先回りをして準備していくことが大切であり、市場の需要動PICK UPエレクトロニクス関連製品の新設備を3工場に増設 近年の電子部品需要の拡大を受けて、当社ではエレクトロニクス関連製品の増産投資を積極的に進めています。積層セラミックコンデンサ関連テープの生産拠点である土居加工工場(愛媛県)と熊谷工場(埼玉県)では、2025年3月の完工を目処に合計で200億円近くを投じて新工棟の建設と新設備の導入を進めており、計4台の塗工設備を順次稼働させていく予定です。また、半導体関連粘着テープの中核生産拠点である吾妻工場(群馬県)においても、約45億円を投じて2023年末までに最新鋭の粘着塗工設備を導入する計画です。今後も中長期的に成長が期待される半導体・電子部品市場に対して、高品質製品の安定供給に努めていきます。
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