統合報告書2021
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201920202021871※ 2022年3月期からマックタック・アメリカ社の産業工材事業部門に関わる 8688688509567505002502018全ての製品を印刷・情報材事業部門へ移管しています。印刷・情報材事業部門 売上高億円 1,000032リンテック 統合報告書 2021 2021年3月期のラベルの需要は、国内では外で買ったものを自宅で食べる中食の増加によって食品関連は堅調に推移しましたが、外出自粛や訪日外国人によるインバウンド需要の 消滅などによってコスメ・トイレタリー関連が減少しました。海外では米国は堅調でしたが、中国・東南アジアは第3四半期主要製品• ラベル用粘着紙・粘着フィルム• バーコードラベル用粘着紙・粘着フィルムまで落ち込みが続くなど、コロナ禍の影響により世界的に人や モノの動きが停滞したことで、非常に厳しい1年となりました。 当事業部門の中・長期的な戦略としては、「海外展開」と「環境配慮」が大きなテーマとなります。特に安定的な成長が続く北米の粘着製品市場や大きな成長が期待されるアジア地域での生産・販売体制の強化を目指しており、今年4月に米国の粘着製品メーカーを買収したことで、北米における供給能力不足を解消するための生産体制の増強を図ることができました。また昨今、脱プラスチックのニーズが高まってきていますが、このような動きは今後さらに加速し、将来的には環境に配慮した製品でなければ市場で生き残ることは難しくなってきます。当社でもホットメルト処方の活用などによる製品の無溶剤化の推進、再生PET材料や生分解性およびバイオマス材料の活用といった取り組みをさらに強化するとともに、商品の使用後などにはラベルをきれいに剝がせる製品や特殊機能を持つ製品のラインアップ拡充・積極提案を通じて、これを新たなビジネスチャンスにつなげていく考えです。環境対応と同時に製品設計の見直しや品種統合によるコスト削減にも、引き続き注力していきます。2022(予想)(3月期)Strategy事業戦略上席執行役員事業統括本部副本部長兼 印刷・情報材事業部門長吉よしたけ武 正まさあき昭事業部門紹介 さまざまな分野で使われているラベル用粘着紙・粘着フィルムなどを製造・販売しており、特に付加価値の高い粘着フィルムでは国内市場でトップシェアを有しています。また海外においては、アジア地域を中心に生産・販売拠点網の充実を図る一方、米国子会社のマックタック・アメリカ社を中心に北米市場への拡販にも注力しています。グループ全体売上高の約36%を占める最大の事業部門です。印刷・情報材事業部門長メッセージ印刷・情報材事業部門

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