統合報告書2021
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2021年4月 〜2024年3月  「LSV 2030」においては、基本方針を「イノベーションによる企業体質の強靭化と持続的成長に向けた新製品・新事業の創出を通じて、サステナブルな社会の実現に貢献する」とし、次の三つの重点テーマと財務指標を設定しました。*1 ESG : 企業が持続的成長を目指すうえで重視すべき3要素。Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の *2 SDGs: Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称。2015年に国連サミットで採択され、持続可能な社会2024年4月 〜2027年3月 ます。さらに、粘着剤や剝離剤の塗工工程における無溶剤化を推進するとともに、高性能排ガス処理装置の活用によって2030年までにVOC(揮発性有機化合物)の大気放出ゼロも目指していきます。 社会面については人権の尊重はもちろん、ステークホルダーとの良好な関係を構築していくためにタイムリーな情報開示を行い、社会から評価される企業グループとして事業活動に努めていきます。働き方改革についても、テレワークの活用などによってワークライフバランスを実現し、制度面も含めてダイバーシティの促進を図ります。また、品質・お客様第一主義を徹底し、お客様の期待を超える製品とサービスを提供することで、企業価値を向上させていきます。CO2排出量削減目標 2030年までに2013年度比で 50%以上17リンテック 統合報告書 2021長期ビジョンの考え方2030年のあるべき姿を描き、その実現に向けたマイルストーンとして、3年ごとの中期経営計画を策定・推進頭文字を取った略語の実現に向けた17の目標(ゴール)と169の指標(ターゲット)で構成される2027年4月 〜2030年3月社会的課題の解決 まず一つ目として、ESG*1やSDGs*2の取り組みを強化することで社会的課題の解決に努めていきます。環境への取り組みについては、脱炭素社会の実現への貢献として、各生産拠点への太陽光発電設備やコージェネレーションシステムの導入、再生可能エネルギーによるグリーン電力の活用などにより、当社グループとしてCO2の排出量を2030年までに2013年度比で50%以上削減し、2050年までに実質ゼロを目指していきます。また、循環型社会の実現への貢献としてリサイクル可能製品やバイオマス製品、生分解性製品の拡充、剝離紙や剝離フィルムのリサイクルシステムの構築などにも取り組んでいき長期ビジョン「LSV 2030」の概要

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