統合報告書 2020
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リンテック 統合報告書 202045 環境マネジメント 当社グループではリンテックの本社や工場、研究所をはじめ、国内グループ会社の東京リンテック加工(株)および 海外グループ会社において国際規格「ISO14001」のグローバル統合認証を取得しています。米国子会社であるマディコ社の移転に伴う変更審査により、認証を受けた登録事業所は国内外で22拠点となりました。今後も海外グループ会社のグローバル統合認証の取得を推進し、グループ全体としての環境保全への取り組みを強化していきます。 気候変動への取り組み 当社グループは、気候変動への取り組みとしてエネルギー使用量およびCO2排出量の削減に取り組んでいます。当社グループにおける2020年3月期のエネルギー総使用量は前期から1.3%減少し、エネルギー効率を表すエネルギー消費原単位は0.7%改善しました。また、CO2排出量は前期の排出量179,200tを下回る163,100tとなりました。今後もコージェネレーションシステムの活用や低炭素排出電力の使用などに取り組み、エネルギー使用量とCO2排出量のさらなる削減を目指していきます。コージェネレーションシステムコージェネレーションシステム 液化天然ガスなどから、各種生産設備を稼働させるための電力を発電・供給するのと同時に、発電時に発生する熱を温水や蒸気などの形で回収して利用するシステムです。当社製品の製造には、抄紙や粘着剤・剝離剤の塗工といった乾燥を必要とする工程が多くありますが、このシステムを導入することで、生産設備を動かす電力と同時に発生した熱エネルギーを乾燥工程に利用することが可能となります。これによって、CO2排出量の大幅な削減が期待されており、既に同システムが導入された熊谷工場や三島工場土居加工工場(愛媛県)では、大きな成果が表れています。今後、各工場で同システムの積極導入を推進・加速していきます。25020015050100163201620172018201920200千tCO2排出量(3月期) 各種環境関連法令・規制の遵守 当社グループでは国内外における環境関連法令や規制を遵守し、環境に負荷を与える化学物質の削減に努めています。REACH規則*1やRoHS指令*2で定められた制限物質への対応はもちろん、購入原材料については環境負荷物質含有調査を実施し、必要な情報を顧客に開示しています。また、2020年3月期に届け出た当社におけるPRTR制度対象物質Financial InformationStrategyOverviewFoundation

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