統合報告書 2020
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Strategy36リンテック 統合報告書 2020“技術立社”を標榜するリンテックにとって、研究開発力の強化は持続的成長を実現するための最も重要な経営戦略の一つです。当社では、独自の技術力を生かした機能性材料の開発とその加工技術の開発、そして顧客ニーズを重視したマーケット対話型の研究スタイルによって、さまざまな顧客の課題を解決する製品、これまでにない独創的な市場牽引型製品を生み出しています。今後も製品開発のスピードアップや新規技術の確立を目指し、さらなる体制強化を進めていきます。研究開発各研究室研究所素材開発の中核機能管理部企画部長期的観点での 技術トレンド分析、方向性探索製品研究部現業に直結する製品開発研究開発本部各研究室知的財産部戦略的な知的財産活動新素材研究部将来を見据えた研究開発リンテック・オブ・ アメリカ社ナノサイエンス& テクノロジーセンター管理系部署の統括カーボンナノチューブ、 人工筋肉などの研究開発 研究開発体制 当社の研究開発機能が集中する埼玉県の研究開発本部・研究所では、最新鋭の試験・分析機器やテスト塗工設備、クリーンルームに加え、顧客が実際に使っているものと同等の半導体関連装置までも完備しています。2015年には先端技術棟を完成させ、工場の量産設備に近い大型テスト塗工設備を導入したことによって、開発から量産化までをスムーズに行える体制を整えました。現在、現業に直結する製品開発を行う製品研究部と、将来を見据えた研究開発を行う新素材研究部を中心に約200人の研究員が在籍し、日々それぞれのテーマに励んでいます。また、米国・テキサス州の「ナノサイエンス&テクノロジーセンター」では、カーボンナノチューブや人工筋肉など、従来の技術領域とは全く異なる新しい分野の研究開発に取り組んでいます。

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