統合報告書 2020
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リンテック 統合報告書 202033洋紙事業部門長 メッセージ 当社は昨年の1月以降、それまでのパルプ価格高騰を踏まえて順次値上げを実施し、当期においてはそれがほぼ浸透しました。結果として、部門全体の業績としては改善されましたが、販売数量としては引き続き厳しい状況が続きました。特に半導体市場の低迷で無塵紙などの工業用機能紙が大きく落ち込んだほか、ペーパーレス化による洋紙市場全体の縮小傾向の中、高級印刷用紙なども需要が減少しました。また新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校や休園で、色画用紙が大幅な受注減となりました。一方、コンビニエンスストアやファストフード向けを中心とする食品包装用の耐油耐水紙が引き続き堅調だったほか、壁紙原紙や化粧板用紙などの建材用紙が旺盛なリフォーム需要などにより好調に推移しました。 国内市場が年々縮小する中、今後も当事業部門が成長を遂げていくためには積極的な新製品開発が不可欠です。特に昨今の脱プラスチックの動きなどをビ洋紙事業部門事業部門紹介 国内トップシェアを誇るカラー封筒用紙や色画用紙をはじめ、食品の包装に使われる耐油耐水紙、クリーンルームなどで使用される無塵紙、独特な風合いを持った高級印 刷用紙、名刺やはがきに使用される高級紙製品用紙など の特殊紙を製造・販売しています。現在は国内中心のビジネスですが、高付加価値製品を中心に海外市場の開拓に 向けた営業活動を強化しています。20015010050202120172018201920201640167167164165億円 洋紙事業部門 売上高(3月期)(予想)上席執行役員事業統括本部副本部長兼 洋紙事業部門長菅すがや谷 俊としみ巳ジネスチャンスと捉え、紙ストロー用原紙などの環境配慮ニーズに対応した製品の開発・拡販を進めています。また、ラベル用粘着製品の表面基材として使われているPETフィルムや合成紙の代替素材となる機能紙の開発などにも積極的に取り組んでいます。さらに、アジア地域をはじめとする海外展開の強化も大きな課題の一つであり、当社グループが得意とする特殊機能紙の採用拡大に一層注力していきます。FoundationOverviewFinancial InformationStrategy

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