統合報告書 2020
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産業工材事業部門長 メッセージ 当期においては、主力のウインドーフィルムが国内市場および東南アジアを中心とする海外市場において順調に推移しました。しかしながら、二輪を含む自動車用粘着製品がインド市場低迷の影響などにより低調に推移するなど、事業部門全体としては厳しい結果となりました。 当事業部門は多岐にわたる製品を取り扱っていますが、収益性が高く事業の柱となっているウインドーフィルムについては、米国子会社のマディコ社と連携しつつ、世界シェアのさらなる拡大に向けた戦略展開を図っています。特に東南アジア市場における自動車用ウインドーフィルムの認知度向上と普及促進に取り組んでいく方針です。また中・長期的な視点からは、機能性フィルムメーカーである米国子会社のVDI社との連携強化が、ウインドーフィルム事業にとどまらず、幅広い分野への事業拡大に向けた課題となっています。同社が有するフィルムへの金属蒸着といった川上分野の独自技術との相乗効果によって、より付加価値の高い新製品開発を目指していきます。 そのほか、ラベリングマシンを軸とするインターネット通販業界向けのシステム提案については、今後も注力していくべき分野と考えています。物流倉庫におけるピッキングやパッケージングなどに至るトータルシステムをコーディネートし、提供していける当社の強みを生かし、さらなる採用拡大を目指していきます。常務執行役員事業統括本部副本部長兼 産業工材事業部門長森もりかわ川 秀しゅうじ二Strategy28リンテック 統合報告書 2020事業戦略産業工材事業部門事業部門紹介 建物や自動車の窓ガラスに貼るだけで、熱や紫外線の遮断効果やガラス破損時に破片の飛散を抑制する効果などを発揮するウインドーフィルムをはじめ、内装用化粧フィルムや屋外看板・広告用フィルム、車体の装飾や保護などに使用される二輪・自動車用粘着製品、モバイル機器などの部材固定に使用される工業用粘着テープ、さらにはラベルを効率良く自動で貼り付けるラベリングマシンなど、幅広い製品を製造・販売しています。400300200100202120172018201920203363563613463060億円 産業工材事業部門 売上高(3月期)(予想)

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