統合報告書 2020
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リンテック 統合報告書 202023づいたKPIを事業部門ごとに、より徹底管理していく必要があると思っています。収益性については事業統括本部・研究開発本部・生産本部がより緊密に連携し、新規事業・新製品の立ち上げやコスト低減、売価の管理などに取り組むことで、また、資産効率については各事業部門の棚卸資産回転率や固定資産回転率などへの意識を高めることで改善を図っていきたいと考えています。株主還元 当社は株主への利益還元の充実を経営上の最重要課題の一つとして位置づけており、利益配分については経営基盤の強化を図りつつ、各事業年度の連結業績を勘案し、安定的かつ継続的な配当を行っていくことを基本としています。この基本方針の下、2020年3月期の配当金は1株当たり78円としました。2021年3月期の年間配当金は当期と同額の78円を予定しており、配当性向は51.2%となる見込みです。 また、次期中期経営計画では配当方針の指標としてDOE(純資産配当率)を重視していくことも検討しています。DOEの下限を設けることで、業績との連動性を持たせながら当社が目指す安定的かつ継続的な配当が可能になると考えています。今後も、業績の向上による株主還元のさらなる充実に努めていきます。CFOとしての使命 これから10年先を見据えた長期ビジョンを策定していくに当たり、収益性と資本効率を高め、企業価値の向上を図ることがCFOとしての使命であると考えています。事業統括本部などと協力しながら、グループの目標を達成するための事業部門ごとのKPIやその意味を現場に落とし込み、収益性と資本効率の改善に努めていきたいと思います。また、強固な財務基盤を維持しつつ、必要な成長投資・環境関連投資を確実に行えるよう財務面からサポートしていきます。これらの取り組みにより、ROAの向上ならびに株主資本コストを上回るROEを実現し、株主・投資家の皆様のご期待に応えていきたいと考えています。20212017201820192020808060604040202000787843.543.542.341.658.651.258.651.2786666円 % 1株当たり配当金 配当性向(右軸)1株当たり配当金/配当性向(予想)(3月期)FoundationOverviewFinancial InformationStrategy

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