統合報告書 2020
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リンテック 統合報告書 20209代表取締役社長社長執行役員“多様性の尊重”こそが私のポリシー 中・長期的な成長の鍵を握るのは、人材の多様性です。構成に偏りのあるチームからは良いアイデアは生まれにくいもので、多様性こそが価値創造の源泉であると考えています。当社では多様な人材の採用・育成や、それぞれが働きやすい環境づくりに取り組むとともに、さまざまな視点からの議論を活性化するための体制整備を進めています。その一環として設置された全社横断組織である「SDGs委員会」は、本業をベースに社会的課題の解決に向けて新製品・新規事業の検討などを行っています。今後も営業、研究、生産、管理といった全ての部門で多様性を尊重し、新たな価値創造につなげていきます。マネジメントに関しても同様で、今年6月からの新体制では独立社外取締役、女性取締役を増員しました。経営に多様な意見を取り入れながら、ガバナンスの一層の強化を図っていきます。チャレンジ精神で新たな価値創造へ 社長として、まずは次期3か年中期経営計画を着実に推進していきたいという思いです。もちろん安易な課題や 目標を掲げるつもりはありませんが、従業員のモチベーションを高めるためにも、さまざまな成功体験を味わってほしいと思っています。かつて私が部門長を務めていたアドバンストマテリアルズ事業部門でも、一つの成功体験が次なる成功につながっていくといったことが数多くありました。長期ビジョンの実現に向けて、スタートとなる次期中期経営計画の達成は非常に大きな意味を持つはずです。また従業員には、困難な課題を目の前にしてもまず挑戦しようという気概を持った人材になってほしいと思っており、トライ&エラーを繰り返して課題解決に向けてひたむきに努力する精神を、社内に徹底的に浸透させていきたいと考えています。そして長期的な観点から、本業を通じた社会的課題の解決によって新たな価値を創造していくという姿勢こそが、リンテックグループの持続的成長の原動力になると信じています。

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