統合報告書2019
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印刷・情報材事業部門長メッセージ27リンテック 統合報告書2019 国内市場では新たな需要の開拓やシェア拡大に継続的に取り組んできましたが、2019年3月期は自然災害の影響で食品・飲料関連のラベル需要が低迷するなど、業績面では厳しい結果となりました。今期は、今年から来年にかけて国内で開催される国際的なスポーツイベント関連の新規需要開拓を図るとともに、着実にニーズが高まりつつある環境配慮製品の開発・提案をより一層積極化していく考えです。 一方海外では、東南アジアにおいて米国の生産子会社であるマックタック・アメリカ社のホットメルト粘着製品を展開し、一定の成果が出てきています。また北米においても、同社の販路を活用したリンテック製品の販売実績が少しずつ上がっています。しかしながら、同社の業績としては価格競争の激化などによって営業赤字となっており、今後、さらなるコスト削減と買収の相乗効果の早期発現が大きな課題となります。欧州では、オランダの販売子会社であるリンテック・ヨーロッパ社と、その傘下のリンテック・ヨーロッパ(UK)社が中心となり、医療・医薬関連や自動車関連などの高付加価値品の拡販を図っていますが、まだまだ販売力不足であると認識しています。英国のEU離脱問題への対応も含め、企業ブランドの認知度向上と高付加価値製品の安定供給・拡販に注力していきます。印刷・情報材事業部門事業部門紹介当社グループの主力製品であるラベル用粘着紙・粘着フィルムなどを製造・販売しており、特に付加価値の高い粘着フィルムの分野では国内市場でトップシェアを有しています。また海外においてはアジア地域を中心に生産・販売拠点網の充実を図る一方、2016年に米国のマックタック・アメリカ社を買収し、北米市場における事業展開の足掛かりを得ました。グループ全体売上高の約35%を占める最大の事業部門です。執行役員事業統括本部 印刷・情報材事業部門長吉武 正昭ESGStrategyOverviewFinancial Information1,000750500250201620172018201920209198668715515410億円 印刷・情報材事業部門 売上高(3月期)(予想)

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