統合報告書2019
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20リンテック 統合報告書2019Strategy2019年3月期の連結業績の振り返りと 今期の見通し 売上高は前期に続き過去最高を更新しましたが、その伸びはわずかであり、営業利益は当初の予想を大幅に下回って減益となりました。主な要因としては、主力のラベル用粘着製品が国内において豪雨や酷暑などの影響で低調に推移したことや、パルプをはじめとする原燃料価格の高騰によって、洋紙事業を中心に収益が悪化したことが挙げられます。また、期後半に半導体市場が生産調整局面に入り、利益率の高い半導体関連テープの売り上げが落ちてしまったことも大きく影響しました。なお最終利益については、前期に特別損失として、米国子会社におけるのれんの減損損失と事業構造改善引当金繰入額をそれぞれ約10億円計上したこともあり、前期比では増益となりました。 2020年3月期の連結業績見通しにつきましては、人件費などの固定費の増加はありますが、さらなる拡販や原価低減などに努めていくこと、また原燃料価格も落ち着くと見ていることから、増収増益を見込んでいます。CFOメッセージ資本効率の向上と株主還元の充実を図り、企業価値を高めていきます。2019年3月期の連結業績と2020年3月期の連結業績予想2019年3月期(前期比)2020年3月期予想(前期比)売上高2,509億円(0.8%増)2,600億円(3.6%増)営業利益180億円(10.5%減)190億円(5.7%増)親会社株主に帰属する当期純利益129億円(14.9%増)135億円(4.3%増)執行役員管理本部長兼経理部長柴野 洋一

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