統合報告書2019
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17リンテック 統合報告書2019今後の取り組みについて 「LIP-2019」の最終年度となる今期(2020年3月期)の業績予想につきましては、同計画の当初目標としていた売上高2,700億円、営業利益250億円の達成はきわめて厳しい状況となりました。当社グループでは今期を「試練に立ち向かう年」と位置づけ、2020年4月からスタートする次期中期経営計画を視野に入れながら、将来に向けた成長基盤づくりを進めています。 当社の主力製品であるラベル用粘着製品については、国内外でのシェア拡大に向けてこの7月にグローバルブランドを立ち上げ、販促活動の強化を開始しました。加えて、2019年から2020年にかけて国際的なスポーツイベントが国内で開催されることから、看板・広告用フィルムなどの需要の取り込みに向けた活動も加速させています。また現在、調整局面にある半導体市場も年明け以降に回復すると見ており、次世代高速通信規格「5G」の導入や、あらゆるモノがインターネットでつながる「IoT」の拡大、さらには「AI」(人工知能)の普及などによる需要の増加に対応すべく、積極的な投資を進めていきます。課題とリスク 当社グループが将来にわたって成長を遂げていくためには、対処しなければならないさまざまな課題やリスクがあります。 国内市場の成熟化と人材確保の困難化 国内においては、少子高齢化の進展や人口減少社会の到来によって市場の縮小が進み、以前のような高成長は難しくなってきています。厳しい環境ではありますが、新たな需要の開拓を進め、既存事業のシェア拡大と新市場の創出を図っていきたいと考えています。同時に、生産年齢人口の減少によって深刻化する労働力不足に対しては、IoTやAI、ロボットの活用などによる省人化を検討・推進していくとともに、引き続き「働き方改革」に取り組むことで労働生産性を高め、より多様な人材が生き生きと働くことができる会社を目指していきます。2020年3月期連結業績予想(前期比)売上高 2,600 億円 (3.6%増)営業利益 190 億円 (5.7%増)親会社株主に帰属する当期純利益 135 億円 (4.3%増)ESGStrategyOverviewFinancial Information

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