剥離紙・剥離フィルムの最も大きな役割は、シールやラベルなどの粘着製品が貼られるまでの間、粘着剤面をしっかりと保護することです。紙やフィルムにシリコーンなどの剥離剤を塗ることで、粘着剤面からきれいに剥がせるようになっています。最終的には剥がして捨ててしまうこの剥離紙・剥離フィルムですが、粘着剤の種類に応じた適度な剥離力や、印刷・抜き加工に対応するための厚みや強度、加工・搬送適性、さらには貼り方(手作業または機械貼り)に応じた剥がしやすさにまで配慮しています。

剥離紙・剥離フィルムといえば、まずはシール・ラベルなどの粘着製品の裏側に、台紙として貼り合わされているツルツルの紙やフィルムのこと。粘着製品のいわば“名脇役”であるこの部材には、実はモノづくりに変革をもたらす無限の可能性が詰まっています。剥がす技術の奥深さをぜひ御覧ください。