CSR

バリューチェーンとステークホルダー

リンテックグループのバリューチェーンの考え方

リンテックグループの事業活動は、バリューチェーンのそれぞれにおいてインパクトを与えています。各フェーズで、SDGsを意識した業務の見直しや改善を推進するとともに、部門を超えた連携を図り、持続可能な社会の実現を目指しています。
また、ステークホルダーと対話の場を設け、業務に反映しています。

リンテックグループのバリューチェーンと
ステークホルダーとのコミュニケーション

表は横にスライドして御覧いただけます。

  • モーダルシフト:旅客や貨物の幹線輸送を、大量輸送が可能な鉄道や船舶輸送に切り替えることで、CO2排出量削減を図る取り組み。

VOICE 物流

物流の領域として、調達→生産→販売→回収に分類されますが、リンテックは全ての領域において、荷主として責任を負う立場にあります。昨今に求められる物流とは、希望納期通りに安全にモノを届けることだけではなく、官民一体となって取り組んでいる環境負荷への低減、従来から物流業界が抱えている人手不足や労働環境の改善に向けた働き方改革の推進に対応していくことです。
これまでも、荷主企業として、物流事業者や生産拠点と連携し協働することにより、積載効率の向上やモーダルシフトの推進を進めてきました。
(2020年度の実績としては、モーダルシフトについては、従来までの区間は継続し、さらに新たな区間を検討した結果、2区間が始まりました。積載効率向上については、トラックの荷台スペースを有効利用するために、デッキラックを使用し、荷台の上部スペースに、2段積みができるようになり最大積載量まで運ぶことが可能になりました。)
しかし今後は、物流の安定的な維持を実現すると同時に、コスト、環境負荷の低減、ドライバーの労働環境改善など物流業界全体の生産性向上に向けた官民の取り組みは加速していくことが予想されます。
物流事業者と共存し、荷主側からアプローチできる施策には限りがありますが、①モーダルシフトの推進②積載効率の向上③輸送ルートの最適化の3つを軸として、地球、社会環境に適応した物流を目指していきます。

事業に関わる社会的な課題

生産統括部 物流グループ 景山 健
生産統括部
物流グループ
景山 健

VOICE 販売・使用

製品の販売に際して、顧客要求として、品質を担保するための文書(検査表・製品仕様書など)、RoHS、REACH不使用証明書等の各種環境関連の調査依頼があります。また、各種事故・災害発生時には、当社からの供給に問題がないかの問い合わせが多くあります。
そのため、製造部門・調達部をはじめ、関連各部署との情報共有が非常に重要となります。
日本生産品種の検査表については、要求された品種を登録することで、海外でも検索可能なシステムで閲覧可能となり、時間の短縮につながっています。海外生産品についても、システムの有効活用を目指していきたいです。
本来、欧州向け製品に関係する指令・規則であるRoHS、REACHについて、顧客内での製品に対する安全性を担保する証明としても使用されるグローバルスタンダードとなってきていると感じます。
REACHの対象物質追加決定時にその調査依頼が殺到しますが、追加対象物質が公開された時点から、サプライヤーへの調査を調達部から進めており、迅速な回答へとつながっています。しかしながら製品によっては、原材料サプライヤーからの調査回答の入手が遅れているという理由で、顧客への回答に非常に時間がかかる場合もあります。そのような事例の方が数は少ないのですが、同業他社と比べて、回答までの時間が長いという指摘を受けてしまうこともあります。顧客満足度を高めるという観点から、改善していきたいと感じます。
また、エンドユーザーのグリーン調達基準の更新やその他規格・規制が更新された場合の情報共有も非常に重要となります。2020年12月に施行された、中国での溶剤規制(国家基準 GB33372-2020)については、顧客から調査依頼が入った際に、リンテック(蘇州)、調達部、環境安全部と情報交換を行い、東南アジアでのラベル素材生産拠点(PT LINTEC INDONESIA, LINTEC(THAILAND))へ情報展開し、適切な回答ができるようになりました。
各種災害発生時の問い合わせについては、ISO22301に基づく、顧客依頼対応要領に則った対応を進めています。
今後も、販売側で得た顧客要求事項を、迅速に情報発信するように努め、製品情報の流通を更に高度化・スピードアップさせ、お客様の期待を超えたいと考えています。

事業に関わる社会的な課題

リンテック・シンガポール社 Adhesive Products Group 井上 誠
リンテック・シンガポール社
Adhesive Products Group
井上 誠

VOICE 廃棄・リサイクル

これまで龍野工場では「混ぜればゴミ、分ければ資源」の考えで廃棄物の分別に取り組んできました。近年はさらに細分化を進めることで、何がどこからどれだけ発生したのかがわかりやすくなり、自社の生産工程だけでなく物品が入荷される前から、不要となり廃棄された後までの「製品のライフサイクル」を通して削減方法を見直すきっかけになりました。各種の廃棄物発生量の見える化をすることで従業員の「減量化に対する意識」も進んでいると感じます(現在、廃棄物46種、返却物18種に分別)。
分別することにより自社では不用なものであってもほかで活用できる資源として利用の可能性や選択肢が増え、資源リサイクルにつながり、企業の経済的利益だけでなく、天然資源使用の削減といった自然環境に対しての社会的貢献にもつながると考えます。
廃棄物の発生元が自前で分別できないものは、処理委託先で人手や設備を利用した分別作業が発生しています。混ざった状態では危険な鋭利な形状のものや、破砕機に絡まるなど処理設備にダメージを与える原因となるもの(紐状や網状のもの、強靭な金属複合樹脂製品など)、いわゆる禁忌物も分別することで、受け入れ先での現場作業員のケガ、設備の故障等の損害発生リスクを抑えることになり、このような安全に配慮することも、結果的にリサイクルの推進につながっていくと考えます。今後も社会全体トータルの廃棄物の減量化を意識して分別を推進したいと思います。

事業に関わる社会的な課題

龍野工場 工務部 設備技術課 中安 祐司
龍野工場 工務部
設備技術課
中安 祐司