サステナビリティ

社外取締役メッセージ

当社では2021年度に経営層を中心とする「サステナビリティ委員会」を組織し、サステナビリティ経営の推進を図っています。同委員会には全社外取締役が参画し、第三者的視点から当社の委員会活動を評価し、改善につなげていく体制を整えました。

社外取締役メッセージ

サステナビリティ委員会委員として

企業の社会的責任に対する要求はますます多くなってきています。リンテックでは、組織横断的な取り組みを通じてこれらに応えていく推進体制が構築できていると言えます。社外取締役として見るとレベルの高い活動は行われていますが、外部から見て分かりやすい体制になっているかという点と、外部に適切に情報発信できているかという点で、さらなる改善の余地があるのではと思います。当社グループの事業は広範囲にわたっているため、各事業セグメントの活動と推進体制の結びつきが見えにくいことも課題と言えます。
サステナビリティ委員会をはじめとした各委員会・分科会の活動において、外部を意識した分かりやすい視座で見直していく段階と感じています。

各委員会・分科会の活動および実績に対して

まず、サステナビリティ委員会の委員に就任以降の2年間は、レギュレーションをきちんとクリアできているかという視点で各委員会・分科会の活動、実績報告を見てきました。それぞれ目標と施策を明確にしたうえで活動を推進しており、この点に問題はないと言えます。また、各委員会・分科会で自発性を持ってメンバーを選任しており、活動に必要な人材のスキルも把握できていると言えます。
さらに評価できることとしては、社会貢献分科会において地域社会に目を向けて各事業所などが活動していることが挙げられます。採用や事業活動に対する支援にもつながるため、地域社会との関わりは重要であり継続すべき取り組みです。

今後の活動推進に向けて

体制と活動が多岐にわたっていることも踏まえ、各委員会・分科会の課題を洗い出し、一度立ち止まって全体を俯瞰し体制や課題がMECEになるよう見直す時期ではないかと考えます。各委員会で課題解決を図り、業務に落とし込んだ後には委員会や分科会を発展的に解消することや、新たな課題に対応する組織を速やかに設置していくのが理想的です。また、年1回程度サステナビリティ委員会で、体制面について討議する機会を設けることも必要ではないかと思います。
当社は業界のリーディングカンパニーです。長期ビジョン「LSV 2030」の実現やさらなるサステナビリティ経営の推進のためには、定量化した開示情報を増やしていくなど、もう一段上のレベルの委員会活動を目指すフェーズに入ったと言えます。

  • MECE:Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive「モレなく、ダブりなく」という意味や状態
杉本 茂
取締役(社外)
杉本 茂

経歴
1982年に住宅・都市整備公団(現 独立行政法人都市再生機構)入社。1985年に太田昭和監査法人(現 EY新日本有限責任監査法人)に入所し、1988年に株式会社さくら綜合事務所(現 さくら綜合事務所グループ株式会社)を設立。公認会計士などとしてM&Aや事業再編・再生といったコンサルティング業務に携わる。2021年より当社社外取締役。サステナビリティ委員会委員。