サステナビリティレポート2023
18/38

 当社ではサステナブルへの取り組みとして「Simply Sustainable」というブランドを立ち上げました。これは単なるブランドではなく、常に環境に対する最善策を選択し行動すること、また調達・製造・研究開発・多様性と平等の権利において、さまざまなイノベーションを推進する企業文化を構築することです。 当社工場では、廃棄物とCO₂排出量の削減に重点を置いています。塗工製品の廃棄物は、リサイクルまたは廃棄物発電施設に送ることで、廃棄物発生量を最小限に抑え、生産プロセスを合理化してCO₂排出量削減に努めています。また、塗工設備(2022年完成)や加工設備(2023年完成予定)へのLED照明の設置などの取り組みにも多くの投資を行ってきました。これらはCO₂排出量の削減だけでなく、メンテナンス時間や使用済み電球の廃棄処分が減り、従業員の作業負荷軽減につながります。Simply Sustainablehttps://www.mactac.com/Simplysustainable*1 VOC : Volatile Organic Compoundsの略称。大気中で気体状となる有機化合物の総称。*2 CLOMA : Clean Ocean Material Allianceの略称。海洋プラスチックごみの削減に向けてプラスチック製品の持続可能な使用や代替素材の開発・導入を推進し、官民連携でイノベーションを加速化するためのプラットフォーム。経済産業省が主導。対象範囲 : リンテック(株)項目目標対前年度原単位で1%削減電力使用量対前年度原単位で1%削減用水使用量対前年度原単位で1%削減廃棄物発生量対前年度発生量から0.1%削減リンテックグループでは、企業活動と地球環境の調和を目指し「地球は一つ、大きな視野で快適環境に尽力しよう」をスローガンに、さまざまな取り組みを推進しています。より詳しい情報はサステナビリティサイトへ検索リンテック 環境報告CO₂排出量(三島工場・熊谷工場の洋紙生産)(前年度からの削減率)2022年度実績18%改善目標達成1.7%増加目標未達7.6%改善目標達成11%改善目標達成マックタック・アメリカ社サステナビリティマネージャーChristina Barajas (クリスティーナ・バラハス)16リンテックグループの考えリンテックグループ品質・環境・事業継続方針 リンテックグループは「リンテックグループ活動指針」にある「品質・環境・事業継続方針」にて「基本方針」を掲げています。具体的な活動を実践するために「品質方針」「環境方針」「事業継続方針」を定め、それぞれに「行動指針」を示しています。環境マネジメントシステム リンテックグループは「品質・環境・事業継続方針」に基づき、地球環境保全に積極的に取組んでいます。ISO 14001のグローバル統合では、2022年度は維持審査を受け、審査登録証 Issue16(第16版)を取得。国内12登録事業所、海外10登録事業所で、情報共有を進めています。第三者検証では、電力購入量、用水使用量、CO₂排出量、廃棄物発生量および大気排出VOC*1量の検証を受け、修正すべき重要な事項はありませんでした。生物多様性の保全では、植樹活動や海岸などの清掃活動に継続して取り組んでいます。海洋プラスチックごみの削減に向けてCLOMA*2にも加盟し、一企業市民として環境配慮製品の提案と啓発にも取り組んでいます。環境分野におけるリンテック中期目標(2020年度〜2022年度)と実績私のネクストステージTCFD提言への対応 2021年度は、2030年(中期)までを対象期間として気候変動に関する「リスク」「機会」を検討しましたが、2022年度は、新メンバーを加え、2050年(長期)までを対象期間に追加し、国内事業を対象に「世界観の策定」を進めながら「4℃、2℃または1.5℃以下」のシナリオ分析を実施しました。その結果、TCFD提言に沿った「移行リスク・物理的リスク」「機会」の特定、見直しを行いました。 さらに、財務的影響についての定量インパクト算出および事業への影響度、対応策の検討を行い「戦略」の開示情報の充実を図りました。■■■■■■■■■■■■■

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る