ラベルにできるエコとは何か。その答えの一つが、富能が開発に携わっている環境配慮をコンセプトとするラベル素材「カイナスシリーズ」だ。“Kind to the earth(地球に優しい)”がその製品名の由来となっている。このラベル素材の価値を一言で言えば「貼られる製品のリサイクル(再生利用)を促進するラベル」。プラスチック成形品と同じ材質のフィルム基材を採用することで、ラベルが貼られた状態でもそのままリサイクル処理することが可能。これにより、回収した後のラベルを剥がす手間を省くことができる。
家電リサイクル法なども受け、高まりを見せているリサイクル志向。それに後押しされる形でニーズが拡大しているのがこのラベル素材である。富能はこの製品の汎用性をさらに高めるために、日々研究に励んでいる。「これは、“貼ったままリサイクルできないか”というクライアントの声から開発された製品です。私たちはそれに“剥がしてリユース(再利用)する”という選択肢をプラスして、『カイナスシリーズ』再剥離タイプを開発しました」。富能はその後も研究を続け、この製品はさらなる進化を遂げている。