プラスチック容器と同質素材を使った
資源循環を促進するラベル素材

10月の広告に掲載している「めぐり()ひて 見しやそれとも わかぬ()に 再びまみゆる この一枚かな」という和歌風のキャッチコピーには、「巡り合ったラベルがまたすぐに巡ってリサイクルされてくる。それがこの一枚なのだな」という意味を込めています。プラスチックを使用する製品の設計から廃棄までに関わる事業者や消費者などに対して、資源循環の取り組みを促進する「プラスチック資源循環促進法」が施行されたこともあり、使い捨てプラスチック容器をリサイクルする重要性がさらに高まっています。当社はPET製容器のリサイクルを促進するラベル素材を複数販売していますが、ラベルの粘着剤はPET製容器と異なる材料となるため、リサイクル効率低下の一因とされてきました。そこで容器を廃棄する際にラベルを剥がして分別するという考え方に加え、ラベルが残ってしまった場合でもリサイクルの妨げとなりにくいポリエステル系の粘着剤を開発。表面基材と合わせて同質素材を使用したラベル素材を発売しました。9月には世界各国で大規模に開催されるラベル関連の展示会「ラベルエキスポ」を主催する英国・ターサス社による「ラベルインダストリー・グローバルアワード2023」のイノベーション部門において受賞を果たすなど、国内外において高い評価を獲得。日用品や食品、飲料などに使用されるPET製容器とのモノマテリアル化(単一素材化)を実現した環境配慮製品として提案を強化しています。

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和歌講座

百人一首って?

百人の歌人の和歌を一首ずつ集めたものです。藤原定家の「小倉百人一首」が最もよく知られています。江戸時代以降、歌がるたとして広く浸透し、古典和歌の普及に役立ちました。
ちなみに広告に掲載している和歌風のキャッチコピーは、百人一首に収録されている歌を参考にしてつくっています。

参考にした和歌は?

10月は「源氏物語」で有名な紫式部がつくった「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな」という和歌から発想しています。幼なじみの友人とのつかの間の再会を月になぞらえて詠んだ歌です。