CSRレポート2017
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30環境マネジメントシステム リンテックグループは、本社、国内11工場、研究所および東京リンテック加工(株)、海外グループ会社11社を合わせた25登録事業所をグローバル統合し、ISO14001を認証取得しています。ISO14001は2004年版から規格改定されており、現在は2015年版(ISO14001:2015)への移行作業を行っています。 今後もリンテックグループ一丸となって環境保全活動に努めていきます。 リンテックでは、LCA*1を考慮し、評価した環境配慮製品の開発を進めています。具体的には、お客様のニーズに応えるため、“省エネ”“リユース”“リサイクル”に対応した製品の開発に注力しています。 “省エネ”では、建物や自動車への日射熱を大幅にカットし、空調効率を向上させる「ウインドーフィルム」、“リユース”では、容器に貼られたラベルが70℃以上の弱アルカリ水溶液で容易に剝がすことができる「リターナブルラベル」、“リサイクル”では、再生PETフィルムを使用した「カイナスシリーズKP5000」などを開発しました。 また、お客様のニーズに応える製品開発とともに、製品の生産プロセスでの環境影響にも配慮し、有機溶剤使用量の削減処方、無溶剤化、ホットメルト*2化、エマルション*3化を推進しています。 さらに、環境負荷物質を低減した製品の開発も進めています。活 動1製品開発における取り組み 2016年の剝離紙の無溶剤化率は56%(生産量ベース)で、前年度からほぼ横ばいとなりました。 研究所では、さらなる無溶剤化率向上を目的に、剝離剤の構造から着目し、用途に合わせた設計開発を行っています。また、各工場と連携しながら、コーティング技術の深耕にも努めています。 今後も引き続き、設計開発およびコーティング技術の向上を図り、環境負荷の少ない製品開発を進めていきます。 剝離紙および剝離フィルムの大きな役割は、粘着製品が貼付されるまでの間、粘着剤面を保護することにあります。また、粘着剤の種類に応じた剝離力調整や機械貼り、印刷・抜き加工に対応するため、剝がしやすさも重要となります。一般的に剝離剤としては、シリコーンが用いられており、紙・フィルム基材に剝離剤を塗布しています。 リンテックでは、VOC*4の大気排出量削減を目的に、工場と研究所において、剝離剤の無溶剤化および高濃度化に取り組んでいます。*1 LCA : →P10に記載。*2 ホットメルト : リンテックでは、常温で固形のものを加熱溶融により液状化して 被着体あるいは基材に塗布し、冷却によって固着する粘接着剤。*3 エマルション : 乳濁液や乳剤ともいわれる。水と油のような混ざり合わな い液体について、一方が粒状になって他の液体の中に分散した状態。*4 VOC : Volatile Organic Compoundsの略称。大気中で気体状となる有機 化合物の総称。カイナスシリーズKP5000リターナブルラベルウインドーフィルム剝離剤の無溶剤化率向上

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