CSRレポート2016
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12 近年、モーダルシフトは地球温暖化対策として注目されているほか、トラックドライバーの不足や過重労働、道路混雑など、さまざまな社会問題の改善につながる取り組みとして期待されています。リンテックでは現在、拠点間の物流を中心としたモーダルシフトを推進しています。きっかけとなったのは、洋紙事業部門の取り組みです。同部門の藤嶋洋(以下、藤嶋)が振り返ります。 「最初にモーダルシフトの話が持ち上がったのは、2013年の4月頃でした。洋紙事業の基盤強化会議の重要テーマの一つとして、物流コスト削減のために従来のトラック輸送に代わる輸送手段の検討を行いました。私たち自らが少しでもモーダルシフトに関与することも考慮に入れながら、陸路、海路を問わず、さまざまな輸送方法を検討した結果、選択したのがRORO船による輸送でした」(藤嶋) 半年後の2013年10月、三島工場で製造した製品を搭載したRORO船の第一便が、三島川之江港を出港しました。以降、100t/月(2015年7月より180t/月)の製品が千葉中央港を経由して関東の営業倉庫やお客様に届けられ、2014年9月以降は熊谷工場から四国への製品輸送(100t/月)にもRORO船を活用しています。 「RORO船輸送へ切り替えるために、物流会社との交渉や社内の出荷・荷受体制の調整など苦労もありました。しかし、結果として輸送時のCO₂排出量を削減すると同時に、輸送費のコストダウンも実現しました。モーダルシフトを実行し、大きなメリットを感じています」(藤嶋)トラック輸送からRORO船*2輸送に転換し、CO2排出量と輸送コストを削減コスト改革推進室長 下鍋 明男モーダルシフトの推進により物流構造を改革し、CO2削減を目指すリンテックでは、地球温暖化防止対策の一環として、貨物輸送をトラックから鉄道や船に転換する「モーダルシフト*1」を推進しています。担当者の声を基にこれまでの取り組みを振り返るとともに、活動の成果を紹介します。特集1コスト改革部  副部長飛世 義弘洋紙・加工材業務部部長藤嶋 洋環境安全部  副部長石倉 一仁*1 モーダルシフト:旅客や貨物の幹線輸送を、大量輸送が可能な鉄道や船舶輸送に切り替えることで、CO₂排出量削減を図る取り組み。*2 RORO船:ロールオン(Roll on)・ロールオフ(Roll o)船の略称。貨物を積んだトラックが、そのまま船内外へ自走できる貨物船。荷崩れを防ぐため、トラック荷台内で積載品を固定【写真左】するとともに、船内においてもトラックを固定【写真右】千葉中央港に停泊するRORO船

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